仕事で使えるお勧め動画編集用パソコン|2023年8月現在

今日は、色にこだわるクライアントに喜ばれる映像を作るためのパソコンの選び方についてお話ししたいと思います。
映像業界では、2020年頃から色のクオリティーが重視されるようになってきました。
カラーコレクションやカラーグレーディングという専門用語で呼ばれる作業ですが、これまでは
CMや映画などの一部の分野でしか必要とされなかったのですが、最近では一般のクライアントも
色に敏感になってきて、綺麗な映像を求めてきます。
色のクオリティーを上げるには、Blackmagic社のDaVinci Resolveというソフトが欠かせません。
このソフトはカラーコレクションやカラーグレーディングに特化したソフトで、他のソフトでは
できないような高度な色調整ができます。しかも、価格は非常にリーズナブルです。
高級なカラーシステムは2000万円くらいするのですが、DaVinci Resolveは無料版でも十分使えますし、有料版も4万円くらいです。
しかし、DaVinci Resolveを使うにはパソコンの性能が高くないといけません。
特にグラフィックボードやメモリーは重要です。
また、DaVinci Resolveはマルチカム編集がEDIUSに比べると苦手です。
マルチカム編集とは、複数のカメラで撮影した映像を同時に編集することです。
テレビ番組やイベントなどでよく使われます。
そこで、おすすめなのがGrass Valley社のEDIUSというソフトです。
EDIUSはマルチカム編集が得意で、テレビ局でもよく使われています。
EDIUSとDaVinci Resolveを組み合わせることで、マルチカム編集とカラーコレクションを効率的に行うことができます。
では、EDIUSとDaVinci Resolveを使用するためのパソコンはどういうスペックが必要なのでしょうか?
この記事では、そのポイントを解説します。
必要なスペック
- CPU:intel Core i7 (12世代以降)
- GPU:ビデオメモリ12GB以上
- メモリ:32GB 以上
- 光学ドライブ:DVDもしくはBlu-rayディスクドライブ(EDIUSインストールで必要)
Grass Valley EDIUS
- 軽くて動きが速いので、クライアントからの急な要求に応えられる→他社と差別化ができる
- サブスクリプションではなく買い切りなので安い!(6万円代)
- カメラを複数使ったマルチカム編集が得意
- 動作が安定している
- テレビ局でも使用されていてプロの使用率が高い
- DaVinci Resolveとの連携もスムーズ
- Adobe Photoshopのファイルもタイムラインに乗る
- Quick Timeの書き出し可能
Blackmagic DaVinci Resolve
- 元はハイエンドのカラーグレーディング専用ソフトなのでクオリティーの高い色調整が可能
- 純正の専用コントローラーを使用することで素早くカラーグレーディングができる
- 有料版は3万円台と安い!(※ブラックマジック社製のカメラを購入しても付いてきます)
- EDIUSや他のソフトとも連携しやすい
「Adobe Premiere Proを使用しないと仕事を貰えない」って本当?
当方では「EDIUS」と「DaVinci Resolve」を使用していますが、YouTuberさんの動画などで良く耳にするのは「Adobe Premiere Pro」です。
「Adobe Premiere Proを使用しないと仕事を貰えない」といった内容の動画も見かけますし、当方にも実際のところどうなのかとご質問をいただく事もあります。
超低単価なYouTube動画編集案件では「Premiere Pro指定」のものがあると聞きますが、それ以外では聞いたことがありません。
また、私どものMETALZOMBI STUDIOでは、Premiere Proを編集業務で使用したことは一度もありませんし、業務レベルの動画編集が可能なものであれば、動画編集ソフトは何を使用しても問題ありません。
理由は「書き出した映像データ」を納品するからです。
また、「プロジェクトデータ」の納品を求められる案件もあると聞きますが、私どもで編集したプロジェクトデータを納品したことはこれまで一度もありません。
実際にYouTube動画編集案件以外では、下記の編集ソフトが多く使用されています。
- 映画:Avid Media Composer
- テレビ局:Grass Valley EDIUS
※映画「さよならテレビ」の中にもEDIUSは出てきます。https://youtu.be/behsENH_bhk?t=43 - Vシネマ:Grass Valley EDIUS
- TVフリーランスディレクター:Adobe Premiere Pro
動画編集用のパソコンはMacとWindowsどっちが良い?
動画編集ソフトによって、MacとWindowsのどちらかでしか使えないものがあるので、パソコンを選ぶ前にどの動画編集ソフトを使用するか決めておく必要があります。
業務レベルの編集が行え、個人でも入手しやすい主な動画編集ソフトは以下になります。
- EDIUS(Windowsのみ)
- Premiere Pro(Mac、Windows)
- Final Cut Pro X(Macのみ)
- DaVinci Resolve(Mac、Windows、Linux)
- Media Composer(Mac、Windows)
MacとWindowsの違い
続いて動画編集をする前提で、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
Mac
Windows
まとめ
まだ動画編集をされてない方にはEDIUSが使えるメリットがわからないと思いますが、圧倒的な安定性と軽さは仕事をやっていく上で絶対的な武器になるので、結論から言ってしまうと動画編集におすすめなパソコンはWindowsになります。
また、動画編集ソフトのおすすめはEDIUSとDaVinci Resolveです。
MacでPremiere Proを使っている知人はトラブルに悩んでおり、EDIUSの使用も検討していましたが、Windowsを使ったことがないため乗り換えが難しいと言っていました。
実は僕自身、元々はMacユーザーで、最初はWindowsに抵抗がありましたが、使ってみたら安くて早いので最高でした!笑
これから動画編集をはじめようと考えている人は、費用や利便性など総合的に考えて、自分にあった動画編集ソフトとパソコンの購入を検討されて下さい。
もし動画編集などでわからない事があれば、METALZOMBIチャンネルのYouTube LIVE等でも質問を受け付けていますので、お気軽にコメントして頂ければと思います。
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