【騙されない】動画編集で稼ぐためのパソコン、選び方の落とし穴

近年、動画編集スキルを活かして稼ぎたいと考える人が増えています。しかし、動画編集用のパソコン選びは、安易に考えると後悔することも少なくありません。特に、プロとして本格的に稼ぎたいのであれば、必要なスペックをしっかりと理解しておく必要があります。

目次

あなたは騙されている!?よくある誤解

動画編集用パソコンを選ぶ際、以下のような言葉を耳にしたことはありませんか?

  • 「動画編集はMacがいい」
  • 「ノートパソコンならカフェでも編集できるからおすすめ」

これらの言葉は、一見すると魅力的に聞こえますが、プロとして本格的に稼ぐことを目指すのであれば、注意が必要です。安易にこれらの言葉を鵜呑みにしてしまうと、後々後悔することになるかもしれません。

Macをおすすめしない理由

動画編集において、Macは一定の人気がありますが、プロの現場ではWindowsを選ぶ人が多いのも事実です。Macをおすすめしない理由は以下の通りです。

  1. スペック: 現段階では、最高スペックを求めるとWindowsに劣ります(Mac Proは発売から時間が経過しています)。
  2. 価格: 同等の性能であれば、Windowsの方が圧倒的に安価です。
  3. 寿命: Macは頻繁に最新OSのアップデートが提供されるため、常に最新機能を利用できるメリットがある一方で、古いモデルのMacの場合、最新OSに対応できないことがあります。その結果、最新OSでの動作を前提としているアプリケーションが使用できなくなることがあります。例えば、動画編集ソフトのDaVinci Resolveを最新版にアップデートしようとした際に、MacのOSが古く、アップデートできないという事例もあります。
  4. 拡張性: Windowsのようにパーツ交換ができないため、後々の拡張性に限界があります。
  5. 映像出力: Mac Pro以外のMacでは、映像出力専用ボードのDeckLinkを使用できません。もし4Kでの出力が必要になった場合はUltraStudio 4K Mini(¥175,800)かそれ以上のデバイスが必要になります。

動画編集用パソコン選びの落とし穴

動画編集で稼ぐということは、多種多様な撮影データを扱うことを意味します。例えば、高解像度の4Kや6K動画、色情報が豊富なLogやRAW撮影された素材などです。これらのデータをスムーズに編集するためには、それ相応のマシンスペックが求められます。

特に、LogやRAWで撮影された素材は、編集時にノイズリダクション処理が必要になることが多く、この処理には非常に高いマシンパワーが要求されます。

しかし、「動画編集ができるパソコン」と謳っている製品の中には、プロの現場で通用しない低スペックのものも存在します。特に注意すべきは、ノートパソコンです。

なぜノートパソコンはメイン機に向かないのか?

「カフェなどで場所を選ばずに作業したい」という理由で、ノートパソコンを検討する人がいます。しかし、動画編集をメインの仕事にするのであれば、ノートパソコンはおすすめできません。

理由は以下の通りです。

  • 価格とスペックのバランス: 仕事で使えるレベルのノートパソコンは高額になりがちです。しかも、同価格帯のデスクトップパソコンと比較すると、スペックは劣ります。特に、ノイズリダクション処理など、高いマシンパワーを必要とする作業では、デスクトップパソコンとの差が顕著になります。
  • 拡張性の限界: 動画編集において、カラーグレーディングは欠かせない業務の一つです。正確な色調整を行うには、ブラックマジックデザインのDeckLinkなどの映像出力用デバイスが必要になります。デスクトップパソコンであれば、拡張スロットを使用して安価かつ高品質なデバイスを導入できます。しかし、ノートパソコンの場合、Thunderbolt接続の高額なデバイスを選択せざるを得ません。

つまり、ノートパソコンを選ぶと、本体価格だけでなく、周辺機器にも高額な投資が必要になるのです。

では、どのようなパソコンを選べば良いのか?

動画編集で本格的に稼ぎたいのであれば、デスクトップパソコンがおすすめです。予算が許すのであれば、Windowsで50~60万円程度のスペックを目安にすると良いでしょう。

例えば、マウスコンピューターのDAIV(FX-I7G7A)などは、プロの現場でも十分に活躍できるスペックを備えています。
※この構成は、DAIV(FX-I7G7A)をカスタマイズしたものです。本格的なカラーグレーディングを行う場合は、同等の構成、またはグラフィックボードのビデオメモリが24GBや32GBのモデルを選択することをおすすめします。

まとめ

動画編集用パソコン選びは、単にスペックだけを見るのではなく、将来的な拡張性や周辺機器との連携、そしてノイズリダクションなどの高負荷な処理にも耐えうるマシンパワーも考慮する必要があります。安易な選択で後悔しないよう、しっかりと情報収集を行い、自分の目的に合った一台を選びましょう。


このブログ記事が、動画編集用パソコン選びの参考になれば幸いです。


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